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アイリスオーヤマの商品はなぜ安いのか?その理由は最小限の機能とリストラ

アイリスオーヤマ掃除機

アイリスオーヤマの家電は安いから買いたいんだけど、安い=ダメなモノって不安があって買えないんだよね…誰か安い理由を教えてくれませんか?

 

このようなことにお答えします。

 

記事のテーマ

アイリスオーヤマの商品の作り方や作っている人を分析して、安い=良くない物というイメージを解消する。

買う時の注意点が分かる。

 

この記事の内容

・アイリスオーヤマはいらない機能を省いて安くしている

・アイリスオーヤマには大手家電メーカーの技術者がたくさんいる

・アイリスオーヤマは他社の商品が使いながら商品開発をする

 

 

アイリスオーヤマはいらない機能を省いて安くしている

アイリスオーヤマのテレビ

アイリスオーヤマが他のメーカーより安い理由は商品開発をする時点で、ユーザーが不必要としている機能を省いてるからです。

 

ただ商品そのものの機能を省くわけではなく、無くしても支障がない便利機能的なモノを省くことで商品を安くしています

 

省く対象としてるモノ

全員が必要としていない機能(例)テレビのネット機能

 

おそらく1度は経験したことあると思うんです。「あっこんな機能あったんだ?」ってようなことを 🙂

 

アイリスオーヤマは商品化する時の会議で、「その機能は必要なのか?」ってことについてみんなで話し合い、必要なければ商品を安くするために省いてるんです

 

ちなみにテレビのネット機能を省くだけで1~2万ぐらい変わるらしいです 😯

 

なのでアイリスオーヤマは「安い=製品が悪い」ではなく「安い=不必要なものがない」ってことなんです。

 

またこうなった背景には「メーカーの競争」が理由とも言ってました。

 

家電はいろいろなメーカーが作ってるので当然競争となります。その時にメーカーがとった作戦が「他と同じ値段でこんな機能がついてますよ」ていう方法だったみたいです。

 

たしかに良く考えると今の家電って機能が豊富ですよね 😯

 

そこでアイリスオーヤマは「不必要な機能は取り除いて安くしたほうが売れるんじゃない?」ってとこに目を付けたみたいです。

 

たしかにそのほうが買う側としてはありがたいことです。実際に家電に付いてる機能って物珍しさに1~2回使っただけで終わるモノも多いので…

 

あとは「必要だと思ったら後で追加すれば良いんじゃない?」って考えてるみたいですね。(テレビのネット機能は5千円ぐらいで後付けができます)

 

アイリスオーヤマの商品は安いからと言って悪いわけじゃなく必要最小限の機能なので、買う時に物足りないと感じなければ買っても満足できると思いますよ。

 

▼アイリスオーヤマの考え方が書いてある本です。

 

アイリスオーヤマには大手家電メーカーの技術者がたくさんいる

機能を省いて安くするのは良いんだけど、作っている人達の技術がなかった意味ないのでは?と感じるかもです。

 

ただアイリスオーヤマには大手家電メーカーの技術者がある事情により揃ってるので、技術的には大手家電メーカーに匹敵すると思います。

 

ポイント

2012年に大手家電メーカーが行った大量のリストラ

 

2012年に海外との家電争いに負けた日本の大手家電メーカーは、大量のリストラを行ったんです。

 

ただその時にアイリスオーヤマは「海外に技術を流したくない」とリストラされた人達を一斉に雇いました。

 

そのためアイリスオーヤマは時間を掛けずに家電のノウハウを持った人達を集めることができました。

 

なので大手メーカーに比べて技術的に劣った商品ができるというのは考えにくいです。

 

実際にアイリスオーヤマが家電事業に本格的に参入したのが2012年なので、ただ単に参入したわけではなく「良いモノが作れる」といった自信のもとに始めたのが伺えます。

 

アイリスオーヤマの売上

売上推移を見ると2012年から2019年の間に2500億円ほど売上を伸ばしたのがわかります。家電だけ売上ではないけど、技術者が集まり良いモノを作れるようになったことも売上アップの要因だと思います。

 

アイリスオーヤマの安い理由は技術が不足しているわけではなく、「人材育成にかけるコストを削減した」だけなので、安い=製品が悪いってことにならないと思います。

 

アイリスオーヤマは他社の商品を使いながら商品開発をする

安くできる理由と技術があるってことはわかったけど、だからと言って良い商品(使い勝手が良い)モノが作れるとは限らないのでは?と思うかもです。

 

たしかに売る側と買う側の目線が違うので、そう思うのも当然のような気がします。

 

ただアイリスオーヤマは商品開発の時に「他社の商品を何個も使う+家族に使ってもらう」ということでユーザーが求めてる商品を考えています。

 

他社の商品で何をするか?

あら探しをする(使いにくいところを探す)

 

まあちょっとずるいような気もしますが、ライバルの分析をするのは大切です。

 

アイリスオーヤマは他社の商品の「使いにくい部分」「不要な機能」や改善する部分などを徹底的に洗い出してから商品開発をしています。

 

また家族に使ってもらうことでより生活に必要なモノを取り入れているみたいです。

 

なので、頭でっかちな商品ではなく実際の生活の中からの知恵で商品開発をしているから、不便なモノが開発されるというのは考えにくいかもです

 

とはいえ身内に聞いたところで良いモノって本当にできるの?って思うかもです。たしかに客観的に見ることは難しくなるので。

 

ただアイリスオーヤマは商品開発の時にプレゼンをしてから商品として販売するかどうかを決めていますが、このプレゼンがちょっと面白いんです 🙂

 

どうやらアイリスオーヤマは商品が売れなかった時は、全部社長の責任になる仕組みみたいで、そうそう商品化にはならないそうです。(実際に商品についてメチャクチャ細かいとこまで質問や指摘をしてました。)

 

社長も売上が落ちたら責任を取らなきゃいけないので必死です。

 

まあ他の人もかなり厳しい質問してましたけど。「もっと使いやすくできないのか?」「その機能必要?」みたいな感じで 😎

 

そんな形で商品化されてるモノだから「安い=ダメ」っていうモノじゃないと思いますよ。

 

▼サーキュレーター付きの除湿機

アイリスオーヤマの商品を買う時は機能だけを見る

アイリスオーヤマの商品は安いけど、悪いわけじゃないと思います。

 

なので満足できるモノを買いたい時は「自分に必要な機能が付いているか?」「使い心地はどうだろう?」といったことを重視したほうが良いです。

 

アイリスオーヤマの強み

安い理由は余計な機能を省いてるから

大手メーカーの技術者がいるから製品が劣ることはない

いろいろな角度から使いやすさを研究してる

 

安い=悪いと思ってしまうのは当然だけど、理由が分かればスッキリすると思います。アイリスオーヤマの商品を買う時の参考にしてください。

 

では、今回はこの辺で。

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